細胞内で破壊された核膜の修復機構におけるラミン分子の役割を解明 心筋症・筋ジストロフィーなどの病態理解や治療への応用に期待

細胞内で破壊された核膜の修復機構におけるラミン分子の役割を解明

心筋症・筋ジストロフィーなどの病態理解や治療への応用に期待

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細胞制御工学研究センターの木村宏教授志見剛特任准教授らの国際共同研究グループは、動物細胞の核膜に存在する核ラミンが持つ、破壊された細胞核膜の修復機構における役割について詳しく解析した。

機械的ストレスなどによって細胞の核膜の一部が破壊されることが知られているが、破壊された核膜の修復機構については不明な点が多かった。本研究では、顕微鏡によるレーザー微小照射を用いて任意の細胞の核膜の一部を破壊し、核膜が破壊された直後に、破壊部位にラミンCのみが迅速に集積していることを明らかにした。また、この集積にはラミンCが核内に豊富に存在していることと、免疫グロブリン様(Ig-fold)ドメインを介したBAF(Barrier-to-Autointegration Factor)との結合が必要であることなどの知見を世界に先駆けて見いだした。

この成果は、ラミンの生理的機能の解明だけでなく、ラミン遺伝子の変異を原因とする早老症、心筋症、筋ジストロフィーなどの細胞レベルでの分子病態解明につながると期待される。

本研究成果は2022年10月27日(現地時間)、米国の細胞生物学の専門誌The Journal of Cell Biologyに掲載された。

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