【開催報告】第9回生命理工国際シンポジウム(WRHI共催)

【開催報告】第9回生命理工国際シンポジウム(WRHI共催)

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2021年2月18日に、生命理工学院とTokyo Tech World Research Hub Initiative(WRHI)の共催にて第9回生命理工国際シンポジウムを開催いたしました。今回は、昨年より続く新型コロナウイルス感染症拡大予防のため、初のZoomを用いたオンライン形式での開催となりましたが、248名の参加登録と常時100名を超える参加者により、盛会のもと開催することができました。

今年度は「Visualization and Engineering of Biomolecules」というタイトルのもとで、4名の海外演者(WRHI教員)と4名の東工大若手研究者にご講演いただき、生体分子の可視化による基礎研究からその応用に関する研究を通して、正に基礎から応用までバイオサイエンスを展開する生命理工学院の理念と合致するトピックスについて、議論が行われました。

WRHI教員
・Michael Gromiha 特任教授(インド工科大学マドラス校・インド)
計算科学を用いた蛋白分子の相互作用解析の予測に関する研究
・Ho Min Kim特定准教授 (基礎科学研究院・韓国)
ロイシンリッチリピートをもつタンパク質の構造と機能研究およびその生理的展開
・Susan Gasser特定教授 (スイス実験癌研究所/フリードリッヒミーシャー生物医学研究所・スイス)
遺伝子発現制御におけるヒストンメチル化の役割
・Eriko Takano 特任教授(マンチェスター大学・英国)
マンチェスター大学を中心とした合成生物学拠点

若手研究者
・Tran Phuoc Duy助教
新しいタンパク質分子動力学計算手法
・伊藤由馬助教
細胞内のタンパクのリアルタイムでの動態を明らかにする一分子イメージングの手法
・佐藤優子助教
遺伝子発現制御機構解明に向けたタンパク質翻訳語修飾の生体内可視化技術
・正木慶昭助教
核酸医薬への展開を目指したアンチセンス核酸によるRNA分解

について、最新の研究をご紹介頂きました。

生命科学の研究分野において、組織や細胞のイメージングや、分子や原子の可視化や詳細な立体構造解析に基づく蛋白質の機能解析やその生理的な理解は極めて重要です。また、技術革新や新しい機能性分子を用いた技法の発達により、これまで可視化が困難であった細胞内で起こる経時的な物質の離合集散や移動など、あるいは、重要ではあるが量的に少なく捉えることが難しかった対象の可視化を可能にしてきました。そこから生まれる新しい知見は、とりもなおさず、創薬などの応用研究の展開を拓くものです。ものづくりを旨とし国際拠点の形成を目指す東工大において、今回のシンポジウムは生命科学分野における議論のきっかけを提供するものとなったと思います。

さらに、本コロナ禍において人の往来が制限されるなか、国際的な交流の1つの場として、今回のシンポジウムは学生だけでなく所属する若手研究者にとっても“久しぶりの”刺激的な場となり、学生や若手研究者の発憤に繋がったのではないかと思います。

科学技術創成研究院 教授 木村宏

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