開催報告:( 8/30 ) WRHI-Cell Biology Center Mini-Symposium on Proteostasis in the Cell

WRHI-Cell Biology Center Mini-Symposium on Proteostasis in the Cell

開催日時:2018年8月30日(木)13:30〜18:00

場所  :すずかけ台 S8棟 レクチャーホール

科学技術創成研究院細胞制御工学研究センターとWRHIの共催にて、”Proteostasis in the Cell(細胞内でのプロテオスタシス)” と題するミニシンポジウムを開催した。「プロテオスタシス」とはタンパク質(Protein)と恒常性を意味する接尾辞”-stasis”を組み合わせた用語で、「タンパク質の恒常性」という意味である。生命活動は何千、何万種類というタンパク質によって維持されているが、タンパク質は細胞内で産まれて(合成されて)から、最後に死(分解)に至るまで、さまざまなレベルで恒常性が保たれている。恒常性が破綻すると病気にもつながることが既によく知られている。細胞制御工学研究センターで主導する研究領域に「プロテオスタシス」は大きく関わっていることから、プロテオスタシス研究を牽引している海外の研究者3名を含む6名の気鋭の研究者に講演を依頼し、シンポジウムを開催することとした。

 シンポジウムは科学技術創成研究院長の小山二三夫教授の開会の辞から幕を開け、以下のようなプログラムで進行した。

(1) Bernd Bukau (University of Heidelberg, Germany):Mechanisms of co-translational folding and assembly of proteins revealed by ribosome profiling.

(2) Yuhei Chadani (Cell Biology Center, Tokyo Tech):Nascent chain-triggered acrobatic motion of translating ribosome.

(3)  Toshiaki Fukushima (Cell Biology Center, Tokyo Tech): USP8, a deubiquitinating enzyme in the endocytic pathway, plays roles in proteostasis in the secretory pathway.

(4)  Hsueh-Chi Yen (Academia Sinica, Taiwan): Sorting out the trash: Protein quality surveillance by CRL2 ubiquitin ligases.  

(5)  Deepak Sharma (CSIR-IMTech, India): Autophagy and not classical chaperoning function of the yeast stress inducible Hsp70 protects cells from α-synuclein toxicity.

(6) Hitoshi Nakatogawa (School of Life Science and Technology, Tokyo Tech): Mechanisms underlying Organelle Dynamics during ER-phagy and Nucleophagy.

 

 

 

 いずれの発表も最新のトピックスを含むたいへん興味深い内容で、講演後には活発な討論が交わされた。

 全ての講演の後の最後には細胞制御工学研究センター長の大隅良典栄誉教授が本分野の重要性を若い人たちへのメッセージとともに伝えて、シンポジウムを終了した。

田口英樹教授 

細胞制御工学センター