The Tenth International Conference on the Science and Technology for Advanced Ceramics (STAC-10) 開催報告

第10回先進セラミックス材料の科学と技術に関する国際会議 開催報告

2017年8月1日~3日にメルパルク横浜において、第10回先進セラミックス国際会議 (STAC10-The Tenth International Conference on the Science and Technology for Advanced Ceramics) が開催された。STACはセラミックス材料の科学から応用までを広く扱う日本発の国際会議として、2007年に東京工業大学応用セラミックス研究所が開催して始めた。その後、STAC2~9を東京工業大学 無機材料工学科(現 物質理工学院材料系材料コース)、応用セラミックス研究所(現フロンティア材料研究所)、物質・材料研究機構 (NIMS) がそれぞれ中心組織として開催し、今回のSTAC10ではフロンティア材料研究所が中心組織として、WRHIの援助を得て企画した。

招待講演38件、口頭発表53件、ポスター発表76件の計167件の論文発表があり、199名が参加した。STACの特徴として、毎回主催機関と重点領域が変わることが挙げられる。近年のSTACでは、STAC8 では元素戦略および計算材料科学及びガラス/非晶質材料の先端科学を重要テーマとしており、STAC9 では透明酸化物材料の国際会議(TOEO-9)との共催を行っている。今回は特別セッションとして(1)Computer-Aided Materials Designと(2)Oxide Semiconductorを取り上げた。口頭発表トピックスは大別して(1)Advanced Materials、(2)Electronic and Magnetic Materials、(3)Optical materials、(4)Chemical materials、(5)Structure materials、
(6)Bio/medical/environmental materials、(7)New processes、(8)Analysis and characterizationの8つを選んだ。上記の特別セッションを中心に、関連の強い2分野以上をジョイントセッションとし、異分野の研究者が相互のセッションに参加する工夫をした。また、WRHI Special Talkと題して、Debraj Chandra特任准教授がCatalystセッションにて「Smart Architectures of Nanomaterials As Catalytic System for Solar Water Splitting and Synthesis of Value Added Chemicals」の、Jürgen Rödel教授がDielectric Materialsセッションにて「Mechanical Doping of Oxides: A New Concept to Adjust Conductivity in Functional Ceramics」の、Norimasa Nishiyama准教授がEngineering Ceramicsセッションにて「Fabrication of Transparent Polycrystalline Spinel-Type Silicon Nitrideand It Physical Properties」の特別講演をそれぞれ行った。

Chandra准教授 Rödel教授
 
              Nishiyama准教授

1日にはSolid-State Chemistry、Catalyst、Dielectric Materials、NIMS Special Session: Oxide Semiconductorの4セッションについて34件の口頭発表が行われた。2日はGlasses、Advanced Bio-material、Engineering Ceramics、Ferroelectrics、Solid-State Chemistryの5セッションについて29件の講演が行われた。

学生のポスター発表 授賞式

 ポスターセッションでは、1日に34件、2日に42件の発表があった。STAC4よりポスター論文賞が新設されている。今回は、学生、若手研究者の中から、First Prize Poster Award 2件、 Poster Award 5件が選ばれた。

 2日夜には懇親会を開催し、133名が参加した。招待講演者であるProf. Choyにご挨拶をいただき、Prof. Wakaiより2018年度のSTAC11はNIMSが中心となって開催する旨が報告された。

懇親会

3日はSpecial Session: Computer-Aided Materials Design, Engineering Ceramics, Spectroscopyの3セッションにおいて28件の口頭発表が行われた後に、閉会となった。最終日にもかかわらず多数の出席者があった。